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 特注照明器具・電設盤メーカー様(埼玉県)

■着手前の状態
2020年の東京オリンピック以降、需要の縮小が予想されるが、対策を検討できていない状況。大手照明メーカーからの受注が売上全体の95%を超え、1社依存を脱却したい。売上高は3期連続で減少し、従業員の昇給・昇格・賞与を見送っている。
 
■経営診断
クライアントの意向で、経営診断を行う。財務分析、経営者ヒアリング、従業員ヒアリング、従業員のモラールサーベイ(意識調査)、製造工程の時間分析、品質管理の記録確認。
以下の問題が抽出された。
①加工高比率、営業利益率が業界平均と比較して著しく低く、収益性に課題
②会社の将来性への不安が主要因となり、従業員のモチベーションが低い
③12月~2月に受注が集中しており、繁閑差が大きい
④納期管理、コスト管理に課題、熟練担当者一人に依存。
⑤品質管理は大手照明メーカーの要求に応えられる高いレベル
⑥実際の加工時間が、見積り算出時の想定より長く、結果利益を圧迫
⑦見積り算出時に間接部門費が配賦されていないため、結果利益を圧迫
⑧設計部門、金属加工部門の人員不足とスキル不足により後工程に手待ち発生、生産性を低下させている
 
■主な支援内容
①経営ビジョンの確認。3年間の中期経営計画に加え、東京オリンピック後の環境変化に備え10年後の目標設定と長期経営計画を策定
②当社の強み、弱みと、社外の環境分析、さらには閑散期を考慮し、利益率が高く長期的に推進すべき事業領域を特定し課題を設定
③ボトルネックとなっている設計部門、金属加工部門強化のため、組織再編とスキルアップ策を検討
④原価計算のフォーマットを作成、主要作業の標準時間を設定。見積もり時の原価の正確性を高める
⑤従業員のモチベーション向上を目的に経営ビジョンと戦略、行動計画を明文化⑥会社の利益と、従業員の評価処遇が連動するしくみを策定



 

鈑金加工業様(神奈川県)

■着手前の状態
親子3代と他従業員5人で鉄道車輌部品、キャンピングカーのカスタム部品の鈑金加工を行う。品質が高く、モノづくりを大切にする企業文化。業界の先行きが不透明で、事業ドメインを決められない状況。利益が少なく、経営者からの借入に依存し、債務超過。

■経営診断
財務分析、経営者ヒアリング、従業員ヒアリング、製造フロー作成、品質管理記録の確認、5Sチェック。
以下の問題を抽出。
①経営者が無給で働いており、妥当な給料を支払うと赤字
②材料費、加工費ともに原価が把握できていない
③納期遅延が慢性化している
④製品ごとに製造作業が属人化しており、多能工がいない
⑤工場内に不用品や、長期間使っていない器具、仕掛り品が目立ち、作業スペースが狭いことが、生産量に影響を与えている

 
■主な支援内容
①製品別、事業別の利益を明確にし、利益率の高い受注を増やす
②原価把握のため、原価計算フォーマットを作成(材料費・加工時間)。加工時間は日報で記録
③スキルマップを作成し、多能工化を推進。利益率が高い事業に作業者を再配置
④生産性向上を目的とした3S(整理・整頓・清掃)と、工作機械のレイアウト変更により、作業スペースを広げ、生産能力を向上
⑤現在の事業ドメインのなかで、利益率の高い事業に経営資源を投入した場合の中期経営計画を策定



 

雑貨輸入販売業様(神奈川県)

■診断前の状態
北欧雑貨を輸入し、直営店で販売。直営店は合計3店舗あり、内2店舗は観光地にあり利益がでているが、1年前に出店した、東京都内JR駅に隣接した商業ビル内の店舗は売上が伸び悩んでいる状況でした。3店舗の経営診断をさせていただきました。
 
■経営診断
直営店3店舗につき、診断を実施しました。オーナーのご希望で、財務分析、経営者ヒアリングの他、従業員ヒアリング、顧客動線観察、通行量と入店率分析、来店者アンケート、競合店調査を行いました。
調査の結果、以下の特徴がありました。
①JR駅店は、同じ商品や類似商品を販売する競合店が多い
②観光地にある店舗は初回来店者が約50%
③ 〃  来店頻度は半年以内が約80%
④来店者の内、商品購入者は15%
⑤JR駅店の来店者の滞在時間は1分以内
⑥来店者は平均3/9ゾーンを見る
⑦接客に対する評価が高い(4.5/5点)
 
■診断結果を踏まえ、販促策のご提案をしました。
①集客手段
・SNSの活用
・店舗ファサードの改善と窓に面したゾーンの陳列変更
②初回購入者増加
・比較的低価格の入口商品の導入
・シーン展示
③購買単価向上
・ブランド別展示から、関連商品別展示
・シーン展示
・マイレージポイント導入
④リピート促進
・SNSを使った情報発信
・頒布制度の導入


 


 

加工食品製造販売業(広島県)

■支援前の状態
加工食品を製造し、直営店12店舗で販売するとともに、卸でも販売。売上は5期連続で増加しているものの、赤字のまま推移。12店舗併せて毎月約17,000人の購入者が存在。通販サイトはあるものの、販促はしておらず、月商は約80万円。 
 
■主な支援
①RFM分析(直近の購入、購入頻度、購入金額)による、目標値の設定
②第1フェーズとして、直営店の顧客をリスト化
③購入商品に同梱するツールを作成
④メールのフォーマット作成と、顧客とのコミュニケーションのルールをつくる
⑤新規顧客開拓を目的として入口商品を企画開発
⑥新規顧客に再購入を提案する複数の商品と、購入インセンティブを企画
⑦年間のプロモーション企画とアクションプランを決定
⑧実行支援として、推移分析、プロモーション企画のPDCA
 



 

農業者・野菜卸(岡山県)

■診断前の状態
自ら野菜生産をするとともに、地域の小規模農業者が生産した野菜を地元スーパーや学校給食向けに卸販売。過去3期連続で増収増益だが、売上の90%を米が占めており、新規ビジネスモデルを構築したい。 
 
■主な支援
①米の購入者をリスト化するしくみの構築
②野菜の頒布販売制度のしくみ構築
③購入商品に同梱するツールを整備
④メールを中心に顧客とのコミュニケーションをルーチン化
⑤新規顧客開拓を目的として入口商品を企画
⑥実行支援として施策のPDCA